ルールについては、講習会で習ったことをもとに記載しています。

JFA 推奨ルールについて

2018年にThe FA(イングランドサッカー協会)が競技規則を発行しました。
現在は2019年6月に改正されたものが最新である。
JFAでは「誰もが気軽に参加でき、みんなが安心・安全に楽しめるスポーツ」として普及できるよう
その特性を日本において更に活かせるように、The FAの競技規則を日本向けにされており「JFA 推奨ルール」を発行されています。

「JFA 推奨ルール」における重要なポイント

☆ サッカー経験の有無、障害の有無など関係なく誰でもプレーできる。
☆ 全員がプレーを楽しめる。
☆ 怪我をしない/させないことを最大限に配慮する。

この推奨ルールによって、多くの方々がウォーキングフットボールを笑顔で楽しんでプレーできるよう。

JFA 推奨ルール

原則として、次からの項目に記載されていないことは、サッカーの競技規則に準じる。

1.ルールの精神

ウォーキングフットボールの精神は、身体接触なしにプレーをして、みんなで試合を楽しむことです。
全ての参加者が、その精神を理解した上で試合が行われることが望まれます。

2.ウォーキング

全ての選手はウォーキングでプレーしなければならない。
ウォーキングとは「片方の足が常に地面に接地している状態で歩くこと」を定義します。

3.オフサイド

オフサイドはありません。

4.ピッチサイズ

● タッチライン(縦)30m
● ゴールライン(横)20m
※ 4種フットサル推奨ピッチ(32m×16m)に近いサイズである。

5.ペナルティーエリアとペナルティーマーク

● ペナルティーエリア :横8m(ゴールラインの中心から左右に4m)× 縦4m の長方形
● ペナルティーマーク :4m (ゴールポストの中間点から縦に4m の場所)

6.ゴール

● 幅  3m  (ゴールポスト内側の間隔)
● 高さ 1.2m (クロスバーの下端から地面まで)

7.ボール

フットサル4号球
※ 人工芝・天然芝での会場の場合はサッカー5号球でも可

8.チームの人数

6人制 (選手:6人 / 交代要員 : 最大6人)
※ ピッチのサイズによって人数を変更してもよい(4~6名)

9.交代

交代は自由です。(再入場も可)
※ キーパーはプレーが停まっている時におこなう)

10.試合時間

● プレー時間 : 前後半共に10分間
● ハーフタイムのインターバル :5分間を超えない範囲

11.キックイン / ロールイン

● ボールの全体がタッチラインを超えたときは、その場所からの相手チームのキックイン(蹴り入れる)
またはロールイン(投げ入れる)によってプレーを再開します。
● ロールインはアンダースロー(下投げ)で行わなけばならない。
● キックインを行う場合、ボールはタッチライン上で静止していなければならない。
● キックインまたはロールインを行う選手は、タッチライン上またはタッチラインの外側に
両足が置かれていなければならない。
● 相手選手は、キックインまたはロールインが行われる場所から3m 以上離れていなければならない。

12.ゴールクリアランス

● ゴールクリアランスとは、ゴールキーパーからのプレー再開方法を意味する。
● 攻撃側選手が触れたボールがゴールラインをボール全体が越え、得点とならなかった場合
または、攻撃側選手が相手側のペナルティーエリアに侵入した時に、ゴールキーパーによる
ロールインまたはキックインによってプレーを再開する。
● ゴールキーパーがリリースまたはプレーしたボールは他の選手がボールに触れるまたはプレーするまで再び触れてはならない。

13.コーナーキック

● 守備側選手が触れたまたはプレーしたボールがゴールラインをボール全体が越え、得点にならなかった場合
攻撃側チームのコーナーキックで再開する。
● 守備側選手はコーナーキックが行われる場所から 3m 以上離れていなければならない。

14.フリーキック

● フリーキックは全て間接フリーキックとなる。(直接シュート禁止)
● フリーキックは、次の場合を除き、販促の起きた場所から行われる。
・反則が起きた場所が相手チームのペナルティーエリアから3m 未満の場合は
その反則があった場所から最も近いペナルティーエリアのラインから3m 離れた地点で行われる。
・ペナルティーエリア内からのフリーキックは、そのエリア内のどこからでも行うことができる。

● ボールは静止していなければならない。キッカーは他の選手がボールに触れるまで再び触れることはできない。
● 相手選手はフリーキックが行われる場所から3m 以上離れていなければならない。

15.ペナルティーキック

● ペナルティーキックはペナルティーキックから行う。
● ペナルティーキックを行う場合は最大1ステップで行わなければならない。
● ゴールキーパーは両ポスト間のライン直前にいなければならない。
● ペナルティーキックにより勝敗を決する場合は3人づつで行います。3人で決着がつかない場合は1人づつ決着がつくまで行う。

16.ゴールキーパー

● ゴールキーパーはペナルティーエリアから故意に出てはならない。
● ゴールキーパーはペナルティーエリア内にボールを6秒を超えて留めることはできない。
● ゴールキーパーは味方選手からのパスを手で受けることができる。
● ゴールキーパーはパスした味方選手から直接、ボールを受けることができない。
● ゴールキーパーはセーブする時に両足を地面から離してはならないが、セーブしたのちに勢いで両足が離れた場合は反則とならない。

17.反則

① フィールドプレーヤーが次のことを行った場合は反則となる。相手チームに関節フリーキックが与えられる。
・走る
・ヘディングする
・ゴールの高さを超えてボールを蹴るまたは投げる
・相手にスライディング(スライディングタックル)する。
・相手にチャージ(ぶつかる/押さえる)する。
・倒れたままプレーする。
・相手が保持しているボールを奪う。
・6秒を超えてボールを保持する。
・ゴールキーパーがスローするのを妨げる。
② ゴールキーパーが次のことを行った場合は反則となる。相手チームへ間接フリーキックが与えられる。
・ペナルティーエリア内で6秒を超えてボールを保持したり静止させたりする。
・ボールをパスしたばかりの味方選手から直接ボールを受ける。
・ボールを高さ制限を超える。
※この場合は違反が発生した場所に最も近いペナルティーエリアから3m 離れた地点からの間接フリーキックが与えられる。
ただし、セーブまたはブロックを行った結果、キーパーの身体に当たり高さが超えた場合は反則とはならず、ゴールクリアランスで再開する。
③ 全ての選手が次のことを行った場合は反則となりペナルティーキックが与えられる。
・守備側の選手が故意に自陣のペナルティーエリアに入る。
・ゴールキーパーが故意に自陣のペナルティーエリアを出る。
・ゴールキーパーが両足を地面から離した状態でボールに跳びついてセーブする。

18.反則の判定

反則の判定はセルフジャッジ(選手の判断)で行います。セルフジャッジが困難な場合はピッチマネージャーが判定します。

19.ピッチマネージャ

● ピッチマネジャーとは楽しく試合を進める進行役です。
● 試合に1名または2名を配置します。
● ピッチマネージャーは次の事項に対応しながらゲームを円滑に進行します。
① リスペクトやフェアプレーの精神に基づき、公平なセルフジャッジを求める。
② 選手の人数を確認する。
③ 選手交代の対応をする。
④ 試合時間と終了の合図をする。
⑤ セルフジャッジが難しい次の事項の判定を行う。
・走る
・ボール保持時間
・双方の判断が異なるケース

20.ルールの変更及び追加

ルールの精神が維持されることを前提に、ルールは会場の場所、設備、用具等のハード面への対応や初心者や障がい者等の選手への対応のために、次の事項を変更及び追加することができる。臨機応変な対応が可
<変更>
・ボールの種類
・ピッチサイズ
・ペナルティーエリアのサイズ
・ペナルティーマークの位置
・ゴールポスト間の幅と地面からの高さ
・試合時間
・選手数
・交代要員
・ボールの保持時間
・試合の結果を決定する際に行うPKの人数
・ゴールキーパーのペナルティーエリア外進出の許可
<追加>
・タッチ数の制限(例:ドリブルは3タッチまで、3タッチしたら止まってパス)
・強いシュートの禁止(例:インステップキックや強いトーキック等)
・ボール保持者と相手守備側選手との距離の設置(例:1m以上離れる)
・シュート可能エリアの設置(例:ピッチの4分の1)